雛人形7段飾り二段目
この二段目は三人官女が乗る段です。一般的な七段飾りでは、官女の間に高坏が乗りますが、豪華な階段が付くような飾りでは、菱台が乗ったり、貝桶が乗ったりと様々です。
三人官女
三人官女とは、お内裏様の身の回りのお世話をする女官で、真ん中の官女は既婚者なので、眉がないというのが一般的です。以前のお顔はお歯黒だったりもしましたが、最近では歯の白い座官が多いようです。
こちらは三人花序が持つ小道具、点前が長柄の銚子(長柄のちょうし)、向かって左奥が、提子(ひさげ)、右か盃が乗った三宝です。通常、向かって右に両手を握っている官女に長柄の銚子を持たせ、左に提子をもたせます。多くの地域では、座官はお写真のような三宝を持たせますが、関西などでは、嶋台(しまだい)という松の飾りを持たせる地域もあります。
高坏
紅白の丸餅が乗った高坏の飾り。紅白でおめでたいという意味と、人生円満にという意味が含まれています。
菱台
菱台は、台の上に段になった菱餅が乗る飾りです。お餅の色は、雪の白、芽吹きの緑、お花の桃色で春の景色を表し、お写真のように5段のものの黄色は月、赤はお日様との事です。ただ、これも時代によりいろいろな順番や色もあるので、必ずしもこうでないといけないというものでもありません。
また飾る場所ですが、基本的な七段飾りでは上から4段目に飾りますが、階段がついていたり、三段飾りや親王飾りの場合は、お内裏様の前に飾ることが多い飾りです。