雛人形7段飾り最上段
最上段の飾り

最上段には、お内裏様(内裏雛)を飾ります。お殿さまとお姫さまが並ぶこの段だけでも、立派なひな飾りとなります。
内裏雛(だいりびな)

内裏雛とは、お内裏におられるお殿さまとお姫さまの人形を指します。
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お殿さまには「笏(しゃく)」を持たせ、脇に「太刀(たち)」を差し、頭には冠(かんむり)をつけます。冠は付属の紐で結び、後ろの穴に「すいえい(吹返し)」を差し込みます。
屏風(びょうぶ)

屏風は、お内裏様の背景に飾るもので、2曲・3曲・4曲・6曲・8曲・12曲など、さまざまな種類があります。2曲や6曲が1対になった「一双屏風」もあり、伝統的な飾りでは六曲一双の金屏風がイメージされることが多いです。
台の幅や奥行きに合わせてお選びください。
雪洞(ぼんぼり)

雪洞は、雛飾りを照らす小さな行灯(あんどん)です。
電気が点灯するタイプと点灯しないタイプがあり、電気タイプでもコード付きの明るいものや、電池式LEDのコードレスタイプなど、さまざまな仕様がございます。
火屋(ほや)の形、高さ、色なども多様です。
燭台

燭台は、火を灯すための道具を模した飾りです。本来は、ろうそくを立てるタイプと、油を用いる油灯(ゆとう)がありますが、ひな道具としては同様に扱われています。
もともとは木目込み人形の飾りに多く使われていましたが、現在ではコンパクトな衣装着雛にもよく使用されます。
三宝

三宝は、徳利(とっくり)とお花の飾りを載せて、お内裏様の間に飾ります。シンプルながら格式を感じさせる前飾りです。
行器(ほかい)

行器は、もともと食べ物を運ぶための容器で、雛飾りではお内裏様の前に置いたり、6段目の道具と並べて飾ったりと、飾り方によって配置が変わります。
菱台

菱台は、段状に重ねた菱餅を載せて飾る台です。
お餅の色にはそれぞれ意味があり、白は雪、緑は新芽、桃色は花を表しています。写真に見られる五段飾りでは、黄色が月、赤が太陽を象徴すると言われます。
ただし、色や順番には地域や時代によって違いがあり、厳密な決まりはありません。
飾る場所としては、基本的な七段飾りでは上から4段目が一般的ですが、階段付きの飾りや三段飾り、親王飾りでは、お内裏様の前に置く場合も多く見られます。
