お雛さまってどんな飾り?
ひな人形は、女の子が生まれて初めて迎える節句(初節句)に向けて、2月の節分を過ぎたころから飾るのが一般的です。ただ、待ちきれない方はもっと早くから飾ることも多く、決まりがあるわけではありません。
お客様から「いつまで飾ればいいの?」「何歳まで飾るものなの?」と尋ねられることがあります。その際には、「ひな祭りを過ぎたら、お天気やご都合に合わせて片付けて大丈夫ですよ」とお伝えしています。「何歳まで飾るのか」については、「お子さまのおひな様ですから、お子さまご自身が決めていいんですよ」とお話ししています。
ひな人形は、女の子の健やかな成長と幸せを願って飾るものです。どうぞご家庭に合った形でお楽しみください。
雛人形七段飾り

昔ながらの「お雛様」といえば、このフルセットの七段飾りを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。今では、こうしたセットはお店でもあまり見られませんが、その一部は、現代的なひな飾りの中にも受け継がれています。
雛人形三段飾り

お内裏様と三人官女に一部のお道具を加え、三段の飾り台にまとめた雛飾りです。今では、省スペースのコンパクトタイプや、飾り台にしまえる収納タイプなど、いろいろなバリエーションがあります。
雛人形親王平飾り

ここでご紹介している写真は、昔ながらのスタイルのひな飾りです。近年では、コンパクトなサイズを中心に、色や形、スタイルに工夫をこらした、さまざまなデザインのひな人形が登場しています。
このほかにも、ケース入りのお雛様、木目込み人形、陶器製・ガラス製・木製のものなど、多彩な素材と形式の雛人形がございますが、ここでは割愛させていただきます。
雛人形七段飾りを一段づつご紹介
最上段

最上段には、親王台に乗った殿さまと姫様、屏風、雪洞、三宝などを飾ります。
2段目

2段目には三人官女と高坏を飾ります。
3段目

3段目には五人囃子を飾ります。木目込み人形の場合は、楽人を飾る場合もございます。
4段目

4段目には随身と菱台、前腕揃えを飾ります。
5段目

5段目には3人仕丁、桜橘もしくは紅白梅などを飾ります。
6段目

6段目には茶道具の台子、火鉢、衣装袋、針箱、鏡台、長持、箪笥などをかざります。
7段目

7段目には、御駕籠、重箱、御所車をかざります。
そのほかにも、お好みや、お祝いで頂いたものなどいろいろ飾ることができます。
